印賀　勝男の今日のねらい目！

　村上遼は明暗分かれた２走になった。１Ｒを３コースまくり差しで制し、１枠の11Ｒで人気を集めた。しかし、４カドの松村敏にたたかれ、海野康志郎らの差しを許し、５着に終わった。「いいエンジンだけど、そのポテンシャルをまだ発揮できていない」。66号機は調整の余地を残している。２日目の６月３日は33歳の誕生日。メモリアルな１日に、エンジン全開で臨みたい。

　蒲原健太が巧みなさばきを見せた。２Ｒ、２コースから冷静なハンドルを入れ、イン山口裕二を瞬時に差し切った。後半10Ｒは接戦の中で４着。「前半メンバーの中ではバランスが取れていい状態だったと思う」。２期連続でＡ２級をキープした１１６期生は、53号機のパワーをもっと引き出し、主力勢を苦しめたい。

　　渡辺翼が目の覚めるような一撃で、存在感をアピールした。10Ｒ、４カドからトップスタートを放ち、スロー勢を一気にたたいた。前半３Ｒと合わせ、連勝発進を決めた。「スタートの足はいい。少し乗りづらいので回転調整をします」。大きなアドバンテージを得て、予選最終日に向かう。