印賀　勝男の今日のねらい目！

　多羅尾達之が久々の予選突破を果たした。最近はどこのレース場を走っても、ペラ調整に苦しみ、成績が落ち込んでいた。24年後期適用勝率は３・25。代謝の危機にひんしていた。「辞めようかとも思ったけど、自分なりに実績を残してからにしようと思い、ペラ調整の考え方を変えました」。今節はその新しい調整がはまった。37号機は回った後が強め。舟の向きも良く、しっかり競れる気配になった。「僕が着順を取れるってことは、そういうことですよ（笑い）」と、仕上がりの良さに胸を張る。準優11Ｒも含め、吹っ切れた走りで、もっと舟券に絡みたい。

　２日目９Ｒ、１枠で圧倒的な人気を集めた田中和也はインからコンマ20の仕掛け。４カドから絞った都築正治に対し、伸び返して先マイしたが、三浦敬太のまくり差しまでは防げず、２着に終わった。「初日に思ってもいない（コンマ）04を行ってしまったので、スタートが慎重になってしまった」。これも勝負のあや。準優11Ｒは２枠＝２コースが濃厚。１着と大敗が紙一重の位置で再度、スタートが鍵になりそうだ。