Queen's File12 vol.09 平山智加

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今年12月、全国初となる「GI賞金女王決定戦」が大村で開催決定!選ばれし12名だけが賞金女王(クイーン)への挑戦権を獲得できるこの大会に、出場有力な選手を紹介する「Queen’s File12」今回は、女子若手ナンバーワンレーサー、全国スター候補の平山智加選手をキャッチアップだ!

賞金女王ができたことでモチベーションが上がりました。チャンスが増えて良かった。

—今年、第1回目の賞金女王決定戦が開催されますが、初めての開催が決まりどのようなお気持ちですか?

女子レースへの注目が高まりますし、ありがたいことだと思いました。今までは目標が年に一度の女子王座で結果を残すことだったんですが、それが年末に賞金女王が開催されることになり、チャンスが増えたので私は良かったと思います。賞金女王ができたことでモチベーションがすごく上がりましたね。

—賞金女王は11月までの賞金上位12名だけが出場権を得られるシリーズになります。

今までは、ほとんど賞金を意識したことが無かったんですが、賞金女王は12名しか出場できないので、今年は賞金面も意識してがんばろうという気持ちになりました。それからスタートに対する意識は大きくなりました。フライングで休みになる1ヶ月は大きいと思いますので、できる限りフライングは避けなくてはいけないと思います。ただ、最近はスタートが遅すぎるので、徐々に上げていかなくてはいけないと思っていますが…。

—近年はSGや、記念GI、そして女子王座の優勝戦など大舞台での活躍も増えてきました。

Queen's File 画像02(女子王座優出は)いい経験をしたと思っています。ただ、今の段階ではその経験が生かされていない、結果に繋がっていないです。がんばるだけなら、みんなしていると思うので、せっかくの経験を生かして、もう少し結果を出せるように努力したいと思っています。SGや記念では全然成績が残せていないんですが、高いレベルのレースを経験することで得ることも大きいですし、『成績がついてこないから辛い』と思ったことは全く無いですね。呼んでいただけるならどんどん走りたいです!

—これまでSG笹川賞にも3回出場。SGを走って感じることは?

やはり自分の力の無さを常に感じています。ファンの方に選んでいただけることはありがたいんですが、まだまだ自分の実力でSGに行けるレベルではないので複雑な気持ちですね…。記念GIも成績は残せず厳しいですが、でもそこを走ることによって自分の力のなさを感じたり、上のレベルの先輩を間近で見ることができたりするので、本当に勉強になります。もっと頑張らないと、と思いますし、モチーベーションの向上につながります。

結果が全ての世界。全国スター候補のうちに、結果を出してアピールしたいです!

—平山選手といえば、デビュー間もなく「10年に一人の逸材」といわれ注目が集まりました。

Queen's File 画像03そうやって注目されることはすごく嬉しいことですし、それに応えたいという気持ちがすごく大きいのですが、期待通りの結果を出せなくてもどかしい思いが強いです。ずっとそういう葛藤がありました。最近になり、徐々に結果はでてきているのかなとは思うんですが、まだまだですので、これからもっと地力をつけたいですね。

—そして、昨年からは全国スター候補に選ばれました。業界、そしてファンから今まで以上の注目や期待が集まってると思います。

3名しかいない全国スター候補に選んでいただいて光栄に思っています。このようなレールを敷いていただけることはありがたいですし、モチベーションも上がります。今まで先輩方はこのような制度も無かったですし、自力でスターの座を掴んだわけですから、自分はすごく恵まれているなと感じますね。同時に周囲の期待の大きさも感じます。
この世界は結果を出してナンボだと思いますので、『選んで良かった』と言われるように、全国スター候補でいるうちに、どこかでアピールしたいです!

—同じ全国スター候補生で、同県の後輩・平高奈菜選手の存在は?

Queen's File 画像04かなり刺激になりますね。レースでの豪快さとか、私には持っていないものをたくさん持っていますし、彼女はレースに対する意識が高いので、たくさん良い影響を与えてくれる存在です。スター候補云々ではなく、互いに自然に意識し合える関係だと思います。

—ご主人も同じ香川の福田雅一選手ですね。平山選手にとって福田選手はどのような存在でしょうか?

近くで頑張っているところを見ていたので、自分のことのように嬉しかったですね。優勝戦は見ていて本当に緊張しましたけど(笑)でも、彼も向上心が強くて、ペラ制度が変わってからも、試行錯誤しながら、まだまだ上を目指しているので、これからも、もっともっと頑張って欲しいですね。

—平山選手が、選手を目指したきっかけは何だったのですか?

高校3年生の時に、卒業後は就職をしようと決めていたんです。でも特にこれがしたいというのが無くて、迷っていた時期に、父にボートレーサーを勧められて試験を受けました。試験は2回目で受かりました。

—お父さんはボート好きなのですか?

好きですね。自分もレーサーになりたくて試験を受けたこともあったそうです。小さい頃からよくボートレーサーになれと言われていたんですが、その時は興味があまり無かったんですが、改めてレース場に行ってレースを見て「やりたい!」と思いました。もともと運転が好きだったというのもありますしね。

—「運転」が好き?

Queen's File 画像05たまたまゴーカートが家の近くにあって、小さい頃よくゴーカートに連れて行ってもらったんですが、結構スピードが出るんですよ。その頃からどうやったらコーナーをスレスレで回れるか、どうすればスピードが出るかを常に考えながら走っていました(笑)誰かと競い合いたいというよりも、運転がしたい!というのがボートレーサーになった大きな動機だったのかもしれません。ボートレースというのも「レースをする」というより「運転をする」という方が、当時はイメージとして強かったですね。

大村は大好きな水面。第1回目の賞金女王決定戦は必ず出場したいです!

—レーサー・平山智加の原点はゴーカートにあったんですね! それではレースに話を戻します。第1回の賞金女王は、大村での開催となります。大村水面の相性はいかがでしょうか?

相性は良いと思います。レース場の雰囲気も好きですね。佐世保バーガーも美味しいし大好きです!ただ実績があまりない水面ですので、得意なレース場にできるようにコツコツがんばります。

—今年はここまで賞金ランキング7位(取材時の7/9現在)です。昨年も7位と出場圏内です

そうですね7位ですが、全く油断はできないですし、この先何があるかわからないですし、いつも通り気を抜かずに頑張るだけです。

—それでは最後に、年末の賞金女王への意気込みをお願いします。

第1回目の賞金女王、出場したいです!賞金女王は今年1年間、本当にがんばって結果を残した12名だけが出場できる厳しい舞台だと思います。1走1走を積み重ねて結果を残して出場したいと思います!大村は大好きなレース場ですので、年末にまた大村を走れるようにがんばるのみです!

取材日:平成24年7月9日

【取材後記】

10年に一人の逸材といわれデビュー直後から注目を集めてきた平山選手。09年からは全国スター候補選手として業界・そしてファンの期待を集める存在に。プレッシャーも大きかったのではと思っていましたが、本人曰く「プレッシャー以上に、それだけ期待していただいているのに、結果が残せなくて…」とのこと。女子選手として初めて、最優秀新人選手の表彰を受け、また女子王座ファイナル1号艇を2度経験するなど着実にキャリアを重ねているよう見えていましたが、「まだまだです」と謙虚に話す姿から、人並み外れた上昇意欲を感じました。チャレンジカップ終了時点の平山選手の賞金ランクは4位。12月13日のトライアル初日は2号艇での出走となります。初のGIタイトル戴冠を「第1回賞金女王決定戦」で果たすか!?女子ヤングリーダーの大舞台での活躍に注目です。

プロフィール

名前 平山智加(ひらやま ちか)
登録第 4387号
所属 香川支部
級別 A1級
出身 香川県丸亀市
生年月日 S60年7月13日(27歳)
身長/体重 157cm/45kg
血液型 O型
登録期 98期
性格 明るくポジティブ
好きな食べ物 寿司・肉・果物
好きなスイーツ 具だくさんゼリー
好きな戦法 まくり・まくり差し