Queen's File12 vol.01 日高逸子

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今年12月、全国初開催となる「GI賞金女王決定戦」が大村で開催決定!選ばれし12名だけが賞金女王(クイーン)への挑戦権を手できる賞金女王決定戦。このコーナーでは、決定戦へ出場有力な女子レーサーにインタビューを敢行!“賞金女王への想い”を熱く語る「Queen File 12」として毎月1名の女子レーサーを取り上げます。記念すべき第1回は、艇界のグレートマザーこと日高逸子選手をキャッチアップだ!

「1年間事故なく走って、女子トップ12名に入りたい」

―今年、第1回賞金女王決定戦の開催が決定しましたが、初めての開催が決まりどのようなお気持ちですか?

Queen's File 画像02今、女子レースが盛り上がっているので、またもうひとつ盛り上げてもらえる!というのと、やっぱり皆、狙っているんじゃないでしょうか(笑)。ひとつのチャンスですし、初タイトルですし。女子王座は目新しくはないですしね。目標があるとガンバロー!ってモチベーションも皆上がると思います。出られるかどうか分からないですが、12人の中に入れるように1年間事故なく走りたいです。昨年は、大村の九州ダービーの出遅れを皮切りに、フライングが2回続いて、とにかく事故ばかりしていて、調子が悪かったので。

―「賞金女王」のことは、女子選手の間で話題にあがりますか?

まったくないです!もしかしたら、意識しているのかもしれないけど、心に秘めているんじゃないんでしょうか(笑)。まあ、少し先の話ですし…。

―開催が決まってから賞金を意識されますか?

今年は、事故多発で休みが多くて、いけてないので…。通算すると3ヶ月ぐらい休んでいましたから。そういうことで、昨年前半は調子が悪かったのですが、後半は地元福岡でも優勝できたので、少し戻ってきたところです。意識するまではいかなかったですね。

―大村水面との相性はいかがですか?

大村は結構好きです!女子王座も獲らせていただきましたし、地区戦やG気任睛ソ个靴燭海箸ありますので、相性はいいです。ただ、出遅れしたり優勝戦でフライングしたり、事故も多いんです。いい時はとてもいいのですが、事故も多いので結局よく分からないですね(笑)  頑張ろう!という気持ちが裏目にでてしまっているんでしょうね。大村は準地元のつもりでいつも走っています!

「ボートレースの悪いイメージを変えるため、メディアには積極的に出ようと思います」

―昨年11月にNHKの『ドラクロワ』にも出演されました。日高選手のドラマチックな半生と苦労話が特集されましたが反響はいかがでしたか?

Queen's File 画像03テレビ見ていただけましたか?意外と皆さん涙していただけたようで。放映の日、松尾美和子さん(登録第3139号長崎支部)と宿舎が同室で、一緒に見ていたのですが、松尾さんは涙もろいので、泣きながら見ていましたよ。かと思えば、昔の写真が出れば、大笑いしたりで(笑)選手間では泣いたり笑ったりみんな忙しく見ていました。

―『ドラクロワ』ではデビューの経緯が紹介されていました。

バイトと当時通っていた専門学校の勉強が忙しくTVなんて見る暇なかったのに、たまたまつけていたTVCMでボートレーサーの募集をしていて、年収に魅かれて…。偶然って恐ろしいです。子供の頃苦労したので、神様が今をいい風にしてくれているのかなって今は思っています。

―日高選手は、TVなどメディアへは積極的に出演されている印象です。

少しでもボートレースの認知度が上がってくれればと思いますので、TV出演の依頼などが来た時は、断らないですね。悪いイメージを持っている人がまだまだ多いと思いますし。そうやってTVに出たりしますが、まだまだボートレースの認知度は低いとは思いますね。ツイッターやフェイスブックをしていますが、芸能人に比べるとフォロワーの数が数倍違いますから。

「逆転夫婦ですが、うちでは“主夫”は当たり前なんです」

―日高選手と言えば、産後もすぐに仕事復帰されて、ご主人が主夫をされていることで有名ですね。

Queen's File 画像04夫の協力があったのでやってこれました。世間では、逆転夫婦と言われることもありますが、うちはこれが普通なんです。だけど、最近はダメ(主夫)なんですよ〜。講演がたくさん入ってしまって忙しくなって。福岡に150ぐらいの公民館があるのですが、半分ぐらいは回っているみたいです。大学の通信教育も受けていたり。お酒飲んだ時に、ちょっと愚痴ったら、最近は人が変ったように頑張ってますけどね。(笑)私も家にいるときは、家事はしていますよ。今日(前検日)も朝からお弁当作ってきました。最近は、出産後も復帰する選手が増えて、ママさんレーサーは当たり前みたいになっていますね。

―レースの合間の休日はどのように過ごされていますか?

休日はなんだかんだで忙しいのですが、脳トレやメンタルクリニックやホットヨガに行ったり、料理教室に行ってケーキやパンを作ったりしています。家でなかなか作れないので、教室で作って楽しんでいます。最近、次女の方が同じ所に通いだしたので、本当は一緒にしたいのですが、なかなか私の仕事が詰まっていて一緒に行く暇がないのが残念です。ヨガはリラックスと減量目的と体を鍛えるためです。

―やはり減量は大変ですか?

すぐ太る体質みたいで…。レース中は落とせますが、帰ったら、ヨガやって長風呂に入って減量しなくてはいけないです。レースが終わったら、フワ〜ッとなって、つい飲み食いしてすぐ戻ってしまうので、その繰り返しです。お酒も好きで、飲むと楽しいので、酔えれば何でも好きです。ビールに始まり、焼酎、ワイン何でも(笑)。日本酒は次の日に残るのでダメですね。飲んだら、ハイになっておしゃべりになります。レースに来れば、禁酒できるので体にもいいですし、それは嫌ではないです。

「ツイッターでは全然書ききれなくて、ブログを始めました!」

―ブログも人気ですね。

Queen's File 画像05読んでいただいてありがとうございます。最初はツィッターからだったのですが、私は書くのが好きみたいで、(ツイッターの)140文字では全然足りないんですよ。写真も入れたいし、それならブログをと思って始めました。何度か色々書きすぎて怒られて、辞めようかとも思ったし、ブログ書き始めると、ただでさえ時間がないのに時間がなくなるのですが、今は気が向いたときに気楽に書いています。知り合いから隠さなすぎと言われたことがあります(笑)。ファンサービスのつもりなので。最近は、フェイスブックを始めました。フェイスブックすごいですよ!選手もしている方が増えましたし、どんどんつながって友達の輪が広がりますよ。

−今年でいよいよ50代に突入しました。

 すごくショックです…。49と50じゃすごい壁があって…もう初老です(笑)。でも歳をとるのが怖くて生きてられるか!という感じですから、しょうがないですが、まだまだ若いもんに負けんぞって思っています。この間も福岡ボートレース場に練習に行ってきましたよ!10代とか20代の子ばっかりでしたけどね。尾崎鉄也さん(登録第2912号:長崎支部)に『歳とったらどんどん下手になる一方だから、本当は年寄りの方が練習しなきゃいけないんだ!』と言われて、その言葉を胸に練習に行っています。

−名人戦もすっかり常連です。

 年齢を重ねた分、名人戦も走れる上に、女子王座も走れてちょっと得していますよね。名人戦への抵抗はまったくないです。歳の近い人が多いし、私より年齢が上の方が頑張っているので、刺激されますね。年齢を重ねている方々は、エンジンを出せるのがすごくて、私は努力が足りないなって思います。同窓会みたいな雰囲気で和気あいあいとしていますよ。それに若いお兄ちゃん達よりおじちゃんたちの方が可愛がってくれますよ。今年は、名人戦が下関、夏の女子王座が若松で、どちらも近くであるから頑張らなくちゃ!

−そして記念GI戦でも女子トップレーサーとして活躍されています。

 記念レースはあまり走りたくないです…。記念に行くと、年齢が一番上になってしまいますし、話し相手もいなくなって疎外感があるんですよ(笑)。瓜生(正義・福岡)くんがいれば、私に救いの手を差し伸べてくれて、プロペラを教えてくれたりするんですけどね。おばちゃんはついていけないわという世界です(笑)。女子レースの方が気楽に走れますね。私も結構歳だけど(笑)、まだ私より年上の方もいらっしゃいますし。

「たくさん練習して、第1回賞金女王を目指します!」

―最後に、大村賞金女王に向けての意気込み、ファンに向けてのメッセージをお願いします。

Queen's File 画像0612名に残らないことには始まりませんし、スピードが最近なくなってきて、今の若手選手にターンは負けていますから、もう1回ターンを練習してあの子達に負けないように、スピードあるターンができるように頑張りたいと思います。練習にもたくさん行きますよ。大村水面もたくさん走りたいです!そして第1回賞金女王を目指します!

このインタビューは月刊『TURNMARK』2012年1月号に一部加筆したものです。
取材日:2011年11月29日

【取材後記】

第一印象は「テキパキしたお母さん」でしょうか。女子トップレーサーとして長年艇界を引っ張ってきた実績はもちろんですが、忙しいレースの合間を縫って2人の娘さんの母として家事をこなす姿は、まさに「グレートマザー」の名にふさわしいマザーぶりで恐れ入ります…。(家事は『主夫』として有名な夫の邦博さんにまかせっきりだという印象を持っている方も多いのではないでしょうか?)家族のお話、そしてボートレースへの熱い思いを表情豊かに語る姿は魅力的でした。 日高選手のブログ(http://ameblo.jp/kanko3188/)も絶賛更新中です。ぜひアクセスを!『TURNMARK』の記事も自身のブログで紹介いただきました、ありがとうございます!

プロフィール

名前 日高 逸子(ひだか いつこ)
登録第 3188号(選手登録:昭和60年3月)
級別 A1級
所属 福岡支部
出身 宮崎県
生年月日 昭和36年10月7日生(50歳)
身長/体重 155cm/48kg
登録期 56期
血液型 A型
趣味 ヨガ、お菓子・パン作り
性格 変わり者
好きな食べ物 お酒
好きなスイーツ ロールケーキ・バームクーヘン
好きな戦法 まくり(たいけど、まくれないんですよね)
通算優勝回数 65回(2012/5/22現在)
主なタイトル GII第2回JAL女子王座決定戦(平成元年)
GI第18回JAL女子王座決定戦(平成16年)
最優秀女子選手(平成14年、平成16年、平成22年)