今年12月、全国初開催となる「GI賞金女王決定戦」が大村で開催決定!選ばれし12名だけが賞金女王(クイーン)への挑戦権を獲得できるこの大会に出場有力な選手を紹介する「Queen’s File12」今回は、2004年GI女子王座決定戦覇者、女子レース界をリードする『艇界のタカラジェンヌ』こと、広島の海野ゆかり選手をキャッチアップだ!
あまり、実感がないですねえ…。まさか、そんなレースができるなんて思ってもみなかったので。今いちピンと来ていないというのが正直なところです。第1回ですし、もちろん出場できたら嬉しいでしょうね。
昨年の秋から調子は良かったですが、言い換えればその前が悪すぎましたね、最悪の状況でした。ペラ調整の方向が間違った方にいっていて、1年くらいは苦労しました。間違えたらボートって全然進まないんだなっていうのが、その1年間で身にしみて分かりました。それが、去年の盆前の下関で、調整をガラッと変えたら見事に良い方向に行って。それからはばっちり掴みましたね。
1年間を通してもちろん休まないことが大切だと思いますが、今年は3月にすでに1本フライングをしてしまったので、いかに一走の単価を上げるかでしょうね(笑)昨年後半から優出は多いんですが、優勝ができていないので、一般戦で優勝戦にいい枠で乗って、しっかり優勝できればそれに越したことはないですね。
びっくりですね(笑)こんなに長く選手をできると思わなかったので…。点数もとれないと思っていましたし、プロの世界は厳しいのはわかっていましたが、実際予想以上に厳しかったですし、新人の頃はこれでダメだったら辞めて違う仕事でもしようかと思っていましたから。
高校のときの仲の良い同級生が、ボートレーサーの試験を受けるというので受けました。それで宮島に初めてボートレースを見に行きました。
エンジン音が大きくてびっくりしました。普段あんなに大きな音を聞くことがないので。そしてその時に、鵜飼菜穂子選手のレースをみたのですが、その姿が本当に格好良かったんですよ!一人だけターンのスピードが違っていて輝いてみえて、目を奪われてしまいました。鵜飼選手に憧れてというのがきっかけとしては大きいです。
小学校のときから高校までバスケットをずっとやっていましたので、バスケットの選手になれたら良かったですね。それをやっていなかったら実家のお店をやっていると思います。
はい、西区にある『あじかつ』という店です。おすすめですか??料理が多すぎて難しいですね…すべてがおすすめです(笑)なんでも美味しいと思いますよ。私も休み中は良く店に出ていますし。もちろんボランティアで(笑)みなさんもお近くにお越しの際は、ぜひお店にお立ち寄りください!
今までは、休みの時はペラをやったりしていたんですが、それももう無くなりますので…。今後は、何か趣味を探そうかなと思っているところです。まとまった休みの時は、ほとんど店を手伝っていますよ。
それだけは自慢できるのかな?と思います(笑) 店の手伝いは学生時代から、ずっと当たり前のことだと思ってやってきましたので全然苦にはなりませんね。もともとそういう商売というか、接客が好きなんでしょうね。
浜田亜理沙、スゴいと思いますよ。一生懸命で真面目なところが良いんでしょうね。私と一番違うところです(笑)ただ今までは、ペラが当てっていた部分も大きいので、しっかり本人に本当の実力がついてきたのか、新ペラ制度に変わってこれまでの成長度合いが試されると思います。試運転をして、レースに行って『あ、これはこうだな』と、間違えずに正しい調整の方向性を短時間で感じられる力が彼女にあるかどうか、今後楽しみな部分です。
そうですね、ようやく広島で頑張ってくれる後輩ができたという感じです。(浜田選手は)『記念で一緒に走りたい』と言ってくれているので、それまでは私が負けないように頑張らないといけませんね(笑)
もう引退されましたが、師匠の池上哲二さんです。自分の両親と同い年というのもありましたし、親のような存在ですね。父親というより母親のような感じです(笑)
池上さんは記念をずっと走っていたので、とても忙しい方でデビュー当時は雲の上の存在でした。とにかくエンジンは出すし、ペラもうまいし、スタートも早いし。見ていて気持ち良いレースをするんですよ、そういう部分は今でも目標にしていますね。引退してからもペラを見ていただいたりしています。本当に大きな存在です。
減量は全くしません。体重の面では苦労したことは一度もないです。ですので体格的なハンデは感じたことはないですね。むしろボートを押さえたり、操縦の面では背が高い方が有利だと思いますよ。
一切無いですね。宿舎でもレース場でも普通に食べますし、特に気にしたことはないです。好きな食べ物?特にラーメンが好きです。甘いものも大好きで、つい最近もケーキバイキングに行ったばかりです。こんな変な食生活しているんですが、体重が勝手に調整されるんですね…これは奇跡ですね。あ、これも人に自慢できるところかも(笑)
オッズはよく見ます。例えば自分が1号艇で「1-2」が1.9倍のオッズだとしたら、自分が勝って当たり前というお客さんの期待ですから、そういう数字は刺激になりますし、レースも気合が入ります。勝てば自分も納得しますしね。
女子はみんなしつこい!みんなあきらめないですし、粘っこい(笑)そこが面白いんじゃないでしょうか。試運転もみんな一生懸命ですし、順位も3周2マークまでよく変わりますし最後まで楽しめると思います。
うーん、あまり得意とかそういうイメージは無いんですよ、水面に関しては風が吹いたら怖いという印象がありますね。波も苦手なので… 初優勝を大村でしたことはよく覚えています。大村では優勝3回ですか?そう言われてみれば、相性が良いような気がしてきました(笑)
今は、狙える位置にはいると思いますし、まずは12名に残れるよう1年通して活躍できればと思います。記念すべき第1回開催ですし、優勝したら名前も残りますし、まずは出場して賞金女王にチャレンジする権利を獲りたいと思います。私が年末の12名に残れるように、ファンのみなさんも祈ってください!!(笑)
取材日:平成24年4月26日
『艇界のタカラジェンヌ』の呼び名のとおり、長身でスラっとしたモデルのようなスタイルが印象的な海野選手。一般的に、小さくて軽量の選手の方が有利だといわれるボートレース界、特に女子レース界においては、長身というハンデやたくさんの苦労があると、想像していましたが、「何もしてません!」との意外な答えには、驚きました。(もちろん技術面などで人一倍の努力をされていることは想像に難くないです…)
海野選手の10月20日現在の女子賞金ランキングは、14位と当落ボーダー上。賞金女王出場へはもう一戦も落とせない戦いが続きます。デビュー20年の節目である2012年は、71期生が復権ムード。馬袋義則選手のSG初優勝、山崎智也選手がSG2優出、そして深川真二選手のGI制覇とそれぞれ絶好調ムード。このビッグウェーブに乗って、賞金女王決定戦の出場を一気に引き寄せる海野選手から最後まで目が離せません。
名前 | 海野 ゆかり(うんの ゆかり) |
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登録第 | 3618号 |
所属 | 広島支部 |
出身 | 広島県広島市 |
生年月日 | S48.11.28 |
身長/体重 | 165cm/47kg |
登録期 | 71期 |
主なタイトル | GI第17回女子王座決定戦(2004年) |
血液型 | O型 |
性格 | マイペース |
好きな食べ物 | ラーメン |
好きなスイーツ | 全部!生クリーム系が特に好きです |
好きな決まり手 | まくり |