予選ﾄｯﾌﾟだけでなく､準優1枠を巡る争いも激しかった｡渡辺雄一郎は4日目1､5着｡後半8Rは4ｶﾄﾞから攻め切れなかったが､3日目までの貯金が利き､準優9Rの1枠を手にした｡｢4日目が一番良かった｡良かった伸びを落とさず､出足も付いてきた｡全体にいい状態になっている｣｡前節の尼崎ではﾄｯﾌﾟ級のﾊﾟﾜｰに仕上げて優出3着｡｢尼崎に比べると見劣る｣と話すが､ｴﾝｼﾞﾝ出しが好調なことは頼もしい限り｡尼崎以上の結果を出すためにも､準優でしっかり人気に応える｡

準優3個ﾚｰｽの6枠は全て地元勢｡中でも､腕が鳴るのは､9Rの本村大だ｡予選ﾗｽﾄは4日目1R｡勝負駆けの1枠を冷静に乗り切った｡｢伸び寄りから手前に寄せるように調整した｡ﾚｰｽはしやすいし､下がることはなかった｣と､ｲﾝ向きの仕上げが奏功した｡しかし､素性のいい11号機を駆り､本村自身も無難な足を好むﾀｲﾌﾟではない｡｢6枠で乗れたら､ﾊﾟﾝﾁを求めた足に調整します｣｡ﾁﾙﾄを跳ねて､伸び仕様で臨む可能性は高い｡大胆な攻撃で内5艇を脅かすか｡