佐々木翔斗は5日目3R､4ｶﾄﾞからｺﾝﾏ18のｽﾀｰﾄを決めてまくり､3連単4万円超えの波乱を演出した｡今節は8走して平均ｽﾀｰﾄﾀｲﾐﾝｸﾞはｺﾝﾏ11と早い｡｢ｽﾀｰﾄは思ったより早い｡意外と届いているから気を付けたい｣｡勘の修正は必要とはいえ､最終日の2走も強気の攻めを貫く｡

井本昌也は準優11Rで4着に敗れて､惜しくも優出を逃した｡準優は今節初めて､ﾁﾙﾄをﾏｲﾅｽで調整して直線系はﾊﾟﾜｰｱｯﾌﾟに成功した｡｢ﾁﾙﾄ0度だと､出口で進んでいるけど､乗りづらさがあったので､操縦性重視でﾁﾙﾄを下げた｡この方が全体的に良かった｣｡将来の山口支部を背負う井本は､調整に妥協することなく正解を出した｡着実に地力を付けており最終日も奮闘する｡

藤山翔大は5日目､連勝を飾った｡4日目の妨害失格で賞典除外となったが､気落ちすることなく結果を出した｡｢足は仕上がっています｡ﾀｰﾝのつながりが一番いい｣｡十分､優勝できる仕上がりなだけに一般戦回りは残念だ｡最後も節一の伸びで魅了する｡